現実をチラ見する
ここでいったん現実をチラ見しつつ,将来のプランを再考していこうと思います。
3月に卒業。就職先の内定は無し。晴れて自由の身に。
プランA:カレー屋開業in横町。開業資金~200万円?家賃6万円。最低3年間継続。補助金獲得により半年間は家賃が半額。店舗改修費用の補助。個人経営。
プランB:シェアハウス共同開業→カレー屋併設。あらゆることが未知。一人じゃない強さ。極楽とんぼ?フリー傾向強めか。
まあどちらにせよ「やっていけるの?」って思うのですが。でもいいのです。いいのですよ。多分。
Aに関して指摘する点としては,6万円の重みと開業資金のやりくり,3年間の継続ですね。
3年間,22歳から25歳までの3年間。この三年間が自分の人生に及ぼす意味を考えてみると,仕込みに追われて磔になっている自分を想像すると勿体ないとも考えられるし,お店を経営することで得られる知見を若いうちからゲットできる良さもあるし,一長一短ですね。悪いばかりではないのです。雇われでは分かり得ないこと,間借りでは分かり得ないこと,たくさんあると思っています。逆も然りですが。
お金。これは率直に大きな問題です。お金に関しては無限に考えることがあると思います。逆にそれさえクリアすれば,何をやってもいい。あらゆる物事において,最大の関心ごととなりうるもの。
お金に関しては別の記事で考えていきましょう。しかしながら,お金は本質的な問題であって,本質的ではない部分もあって。絶対に見ないといけないけれど,もっと違うところを見るべきで。「チラ見」でいいと思うのです。チラッと凝視する,みたいに出来たらベスト。でも信号が青じゃなかったりする。黄色とか。
生きていく,ってなかなか難しいですね。失敗を恐れないでいいんだよ,といわれても,怖いものは怖いもの。でもそれは情熱が足りない?
本当になりたければ何にでもなれると思います。なりたいと思えるか,というのが情熱であり,情熱の元にあるのが才能と環境。才能は無理だけど,環境で情熱は生まれ得る。
でもやっぱり瞬発力もあっていいと思ってしまいます。若さゆえ?
あんまり悲観的にならなくても,妄想しすぎなくても,いいんじゃないかなあ。
どこまでジャズメンを目指すのか
自分の言葉,自分の意見,というのは,結局は他人の言葉の受け売りなのだと思っています。自分の意見として言っているつもりでも,それは今まで自分がかかわってきた人たちからの言葉や,本などから享受した言葉をかみ砕いて,そのエッセンスを自分なりに紡いだものだと思うのです。
言葉をかみ砕くには時間がかかります。尊敬する焙煎家のオオヤミノルさんは,「リアルタイムの自分を10代で言語化できるのってたぶんよっぽどの都会育ちだけなんだよ」と綴っています。
僕はまだ自分のなかで持っているイメージを言語化できるほどかみ砕けてはいません。でも,ニュアンスとしてふわふわと持っていて,Yes or Noは答えられます。自分のイメージに反するものに対してNoと言える。自分のカバーできる範囲だけでですが。
自分の言葉を増やすにはどうすればいいか。それは当然インプットを増やすこと。ただし,インプットの質を高めるためにはセンスを鍛えなければいけない。センスを鍛えるには,より上質な言葉を手に入れること。そして,感性を鍛えること。
もっと言葉が欲しい。もっと言葉が欲しい。そう思います。
飲食店は9割が潰れるのに,お店をはじめたい
モーダルです。
最初に結論から。
情報に踊らされてはいけない。
でも人の意見は聞け。
僕がやろうとしているカレー屋は,飲食店の一種です。
あなたは,飲食店が潰れる割合を知っていますか。
一般に,3年で9割です。10個あったら9個無くなる。
色々な割合が示唆されていますが,どれも言ってることは皆同じで,数年以内に潰れる飲食店の割合はものすごく高いということ。
脱サラ・未経験者による飲食店が3年以内につぶれる割合は、なんと90%とも言われているんです。
https://www.yayoi-kk.co.jp/content/open/restaurant/01_01.html
これを聞いて,あなたはどう思いますか?
「そんなに潰れるの!?」と思う人もいれば,「当然だよな」という人もいると思います。
もし初めてこれを聞いて,飲食店をやろうとしている人だったら多少尻込みしてしまう人もいるのではないでしょうか。「開くのは簡単だけど,ほぼ潰れちゃうのか...アブナイ橋を渡ってるんじゃなかろうか...」。
それ以外にも飲食店をやることに対しては,本当にネガティブな意見が多い。
経営の難しさ然り,収入然り,理想と現実のギャップ然り,労働時間然り...
そしてそれもまた事実であり,真実である点も否めない。
でも!
これらをネットなんかで見て,あるいは人づてに聞いて,「飲食店やめよう」と思ったら,それはきっと勉強不足か,自分のコンセプトが定まっていないか,あるいは本当にやめたほうがいい土俵か,だと思っています。
僕の意見は若さゆえです。生意気だと思います。許してください。でも,誤解を恐れながらも,自分の意見を言います。
飲食店がなぜ潰れるか。当然ですが,はっきり言ってそれは「お金」です。お金がないから潰れるのです。あるいはお金が見込めないから潰れる。
飲食店を開業するうえで一番の負担は,開業資金。一般に1000万円ほどを準備する必要があるといいます。
1000万円なんて,まず用意できない。ほとんどの人は銀行から借ります。すると借金ができる。これをお店を経営しながら返していかなければいけない。
いざお店を始めたはいいけど,最初は軌道に乗らない。お店の家賃や光熱費もかかれば借金もある。お金に行き詰った先は閉店です。返済期間を経て返せなかったら閉店です。ゲームオーバー。
これを解消する方法はいくつかあります。個人店でできるレベルのもの,もっとチェーン的に戦略的に行うもの,様々です。
例えば,お店を潰すことを前提にお店を始める。これは個人レベルではなかなかできませんが,一つの方法です。数年スパンで考えて,差し引きの純利益が出るよう予想して計画を組み立てていく。
開業資金を減らす。これは現実的です。例えば間借り営業や移動販売なら,さほど開業資金はかかりません。
例えば世田谷の砂の岬さん。彼らはスバルの古いサンバーでの移動販売からスタートしています。
また,大阪では「宿借り系カレー」という,空前絶後の,超絶怒涛の間借り営業カレーブームです。
開業資金をクラウドファンディングで補おう!これは少し難しいように思います。クラウドファンディングというのは,基本的に資金を供出する人が,対象のテーマに共鳴することが必要です。例えば,「途上国に学校を建てたい!」というテーマであれば,なぜ学校が必要なのか,学校を建てることによりどのようなことが期待できるか(未就学児が減るなど),そしてそこに出資者がインセンティブを感じられないと共鳴しません。
また,クラウドファンディングには「お礼品」というものが存在します。例えば「1万円出資してくれたあなたには,学校で作った素敵な人形を差し上げます」とか。
これをカレー屋に置き換えたとき,世界中から,とあるカレー屋の開業を支援したいという支援はまずないです。絶対にない。クラウドファンディングで成功している案件というのは,ほとんどが「社会的に意義がある,または出資してくれた人が何かしら得をする」ことのように思います。例えば,ココイチが新メニューを開発したい!となれば,そのメニューが食べたいココイチファンは投資をする。そういうことです。
話がクラウドファンディングに逸れてしまいましたが,要はクラウドファンディングには頼るな,ということです。
また,僕の住んでいる地域には,ありがたいことに補助金があります。これは田舎ならではの特権でしょう。東京の人には考えられないかもしれませんが,空き店舗に新しくお店を出せば,その家賃などを大幅に自治体が負担してくれるという制度があります。
あと開業資金を減らす方法としては,DIYでお店をつくるとか,厨房機器は中古で賄うとか,考えればいろいろ出てくると思いますが,ハードルを下げる主な手段はそんなところでしょうか。僕もこのような発想ができない世の中だったら,飲食店やろうとは思わなかったと思います。
そして,ハードルが低いまちを「選ぶ」こと。当然ですがこれが重要です。そしてこれはある意味「運」です。傲慢ですが,僕はこの運に助けられているところがあります。
大事なのは,これらはハードルを下げる手段でしかないという,いわばお店をやるうえでの最初期の段階であるということです。お店をやるうえで重要なのはお店を始めることではありませんから。
そして,9割が潰れる飲食店。9割がどのようにして潰れるに至ったかを考えてみましょう。
逆に1割はなぜ残ったか。残っている理由は何なのか。
田舎の喫茶店はなぜ潰れないか。
このあたりは面白いトピックだと思います。また考えていきたいと思います。
9割に踊らされてはいけません。ただのデータです。でも確かなデータです。
9割を真面目に考えましょう。9割の背景は何なのか。なぜそうなるのか。
そして自分が9割に含まれてしまったとき,それでもリスタートできる,あるいは少しでもポジティブな方向に進めるように,そんなことを考えています。
飲食店開業にネガティブな意見,それは確かなる一つの意見です。ちゃんと聞く。そして自分を見つめなおし,真面目に考える。
自分を多方面から客観的に見つめるプロセスが必要なのです。
みんなお金が欲しいんでしょ?
モーダルです。
第二回目の投稿です。第一回はざっくりした自己紹介をさせていただきました。
今回はその内容を掘り下げることもなく,かつカレーについて,お店の経営について考えるでもなく,「お金」について考えていきたいと思います。
突然ですが,あなたはお金が欲しいですか?
僕は欲しいです。嘘偽りなく,お金が欲しいです。
なぜお金が欲しいですか?買い物?外食?貯金?家族?
社会というものは,その社会がテーマにするモノを使いこなせる人,モノをもっている人に対して有利になるようにできています。
たとえば「車社会」。車を持つ人は広い道路を自由に移動でき,郊外のショッピングセンターで買い物ができます。反面,車を持たない人はどうでしょうか。公共交通機関か自転車,徒歩。車を持っている人に頼る。僕は田舎の車社会,かつ坂道の多いエリアに住んでいるのでこのことを痛感させられます。車が無いとキツイ。
日本という国は資本主義社会です。これが何を意味するかというと,「お金」を持っている人が有利という意味です。お金を使うことにより,不自由なく食っていけます。手厚いサービスが受けられ,医療も,または先に述べた車も含め,様々なモノが手に入ります。海外旅行だって,欲しかったダイアモンドの指輪だって,あるいは友達と「遊ぶ」こと,いろいろなモノが手に入ります。
いずれにせよ,日本で生活するうえで全員が必ず必要になるのがお金です。そしてお金があることによって,自分の欲望を満たしうる様々な可能性を得ることができます。人間は基本的に欲望に正直な生き物なので,それを満たしうる素材となるお金を欲しいと思うのです。短絡的なところでは「お金があればラーメン食べられる」,ちょっと遠くを見れば「貯金があれば老後は安心」。
安定した収入が欲しい。それを手っ取り早く達成するのは就職。特に公務員。バイト先のおばちゃんは皆僕に言います,「公務員になりなさい」。
すごく分かる。もしかしたら僕も30歳になったら公務員かもしれない。安定した収入,欲しい。幸せな家庭を気づいて,奥さんや子供の幸せを見守りたい。
でも!
一つだけ言いたいことがある!!
声を高らかにして言いたい!
お金は,目的ではない!お金は,目的ではない!
お金は手段です。そして,お金はオマケです。
お金を目的だと思い込んでしまうと,沼。沼です。
もう抜け出せない。
お金は,欲しい。でも,お金を見て見ぬふりをする。お金が関係しない部分,例えば純粋な人の感情。そこを考える。
純粋な,自分も含めた人の幸せを考えるんです(宗教とかじゃなくてネ)。そうすると,本当にいろんなものがついてくるんです(お金も含めて。そういう意味でのオマケです)。
当然お金がないと生活できないので,お金は必要です。そして僕もお金は欲しい(お金があれば楽器が買える!!)。でも,上手にお金と付き合わないと,お金はおろか,人もモノもなにもかもが逃げていきます。上手なお金との付き合い方とは,適度に目をそらすことです。完全に目をそらすといけません(完全にそらしてもいい人もいる)。
この話題は僕のカレー屋をやるうえでの最大の問題というか,課題というか,お店を経営するうえでのある種のジレンマだと思っています。そして僕が東京でお店をやりたくないと思った最大の理由です。
また掘り下げていきたいと思います。
自己紹介
はじめまして。カレー屋モーダルと申します。
今回は記念すべき最初の投稿として,カレー屋を始めるに至るまでの自己紹介をさせていただきたいと思います。
僕は現在,信州大学の農学部に在学中の大学4年生です(2019年春卒業予定)。現在は大学生しながらカレー屋もやりつつ,ゆくゆくは自分のお店を持ちたいと考えています。
現在は大学のある長野県の南側,伊那地方で一人暮らしをしています。
大学では,国際協力の研究室に入りつつも商店街の研究で卒論を書こうとしている,農学部のザ・アウトローといった感じでしょうか。
食べること,飲むこと,音楽,旅行が好きです。とりわけ音楽。
ジャズとケルト音楽(アイルランドの民族音楽)のサークルに入っていて,楽器を演奏したりします。これが面白い!音楽って素敵よね。
自己紹介がてら,僕のこれまでの人生を振り返ってみます。
福井県で生まれ,18年間ずっと福井県で育ちました。両親の祖父の代まで全員福井人という,生粋(きっすい)の福井ネイティブです。
3歳のころから包丁を持たせるというアブナイ教育を受けたりしつつも(それが今に繋がっているのかも)すくすくと成長。ガオレンジャーとベイブレードが好きな少年でした。
小学校では「グラウンドホッケー部」に所属していました。あまりなじみのないスポーツですが,母校の地域はかなりの強豪!全国大会で準優勝を経験しました(補欠でしたが...!)。友達とは外で遊んだり,遊戯王やデュエルマスターズで決闘していました。
中学に入って徐々にカードゲームからはフェードアウトしていき,勉強と部活ばかりの生活に(中高は吹奏楽部で打楽器を担当していました)。あんまり友達と遊ばなかったし,友達も少なかったなあ。
そこそこにお勉強ができたため,高校は地域の自称進学校に進学。
文武両道を掲げる学校で,部活も頑張り,勉強も頑張り...という真面目な生活。朝練して,授業受けて,部活して...あっという間の3年間。
大学受験は神戸大学の農学部を受けるも,あえなく玉砕。先生の勧めで受けていた後期試験。受かったのが信州大学の農学部でした。それまで長野県にすら足を踏み入れたことはありませんでしたが,予備校に通うお金もないし,とにかく受験勉強が嫌だった。当時は妥協と思っていましたが,結果的には正解だったのかなと思います。
浪人は選ばず長野県へ。友人や先輩の様々な洗礼を受けながら過ごしています。
授業はそこそこにサボりつつギリギリで単位を取り,サークルとバイトをいくつも掛け持ちしながら遊ぶという「大学生の典型」のような生活を3年間。4回生になり,いよいよ就活...をしたくなかった。
なんで就活をしなかったのか。それは,就活をすることが「当たり前のこと」という空気感がすごく嫌だったから。反抗したかった。ロックでありたかったし,パンクでありたかった。
そして,いわゆる企業にあたりまえに就職をすることが嫌だった。そして就活から,就職から,逃げた(のちのちそれが物凄く大変なことだと思い知らされる)。
就活しない・就職しない。でも食っていかないといけない。じゃあ残された選択肢は何か?それは,起業するか,フリーターになるか,ニートになるか,あるいはYouTuberなど収入が発生しうる生き方を模索するか...こうして僕が(暫定的に)選んだ道が,カレー屋でした。
そして,私は”カレー屋モーダル”として間借り営業のカレー屋をはじめました!
↑こういうカレーを作っています。
というわけでこのブログでは,カレー屋を開業したいと思いながらトライ&エラーをしていく中で,日々思うことなど中心に,様々なことを投稿していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。